2014年12月15日月曜日

姿勢を見せることで…

現在担任しているクラスで漢字の定着を図るための工夫をしている。
反復練習の必要な漢字学習は子供たちにとっても楽しい時間ではない。
できるだけ宿題として出すのではなく,授業時間内での定着を図りたい。
何とか短時間で効果を上げたいというのが担任・子供たちの願いだと思う。

今年のクラスは,国語の初めの5分を帯として時間を確保し漢字の練習をしている。
その練習は,読み・書き順・画数・熟語での練習・文での練習など
子供たちがより定着しやすい方法を見極めながら取り組んでいる。

その中で,先日子供たちの漢字学習の方法としてエビングハウスの忘却曲線の実験。
20分で42%を忘れてしまうというのなら,その都度覚えなおし引き上げることで
忘れずにより定着するだろうと考えたのである。
そこで,1時間(45分)を
5分の漢字・音読・5分の漢字・文章の読み取り・5分の漢字・話し合い・漢字テスト
と細分化して取り組んでみた。
すると…テストの結果は以前と変わらず,むしろ低い点数だった。
これは1週間継続したが同じ結果だった。

この子供たちにこの方法は合わなかったのか…と思いながら
学期ごとに取り組んでいる50問の市販テストをやってみると高得点。
もしやと思って1学期の50問テストを再度やってみるとこちらも高得点。

子供たちに聞いてみるとこれまでの学年以上に練習してはいないが書けるとのこと。

どの取り組みが最も効果を上げたのかはわからないが
どれもが必要な取り組みだったと思っている。
そして,何より担任が漢字について考えているという姿勢を見せることで
子供たちは漢字という学習に対する姿勢を学んでくれたのではと考えている。

そうしたことを考えると,自分も研修を続けなければと改めて考えさせられる
今日このごろです。                                        (木下 尊徳)

奥尻の冬と教師の学び

奥尻の一日は、フェリーの運航状況をお知らせする防災無線で始まります。
「今日のフェリーは海上悪天候のため全便欠航となります。」
荒れる冬の日本海では、こうした状況が2~3日続くことも珍しくありません。
欠航が続くと、スーパーでは生鮮品の棚がスカスカになり郵便や新聞の配送も途絶えます。
道路に波があがって通行止めになることも多く、冬の島での暮らしは天候に大きく支配されます。

こうした不便さはありますが、奥尻での冬の暮らしは魅力にあふれています。
夜の海を煌々と照らすイカ漁の漁り火。
奥尻は漁場が近いのか、所によっては夜でもヘッドライトを付けずに車を運転できるほど島を明るく照らします。吹雪の日は風に舞う雪が漁り火に照らされ、オーロラのような幻想的な光景を見せてくれます。
観光シーズンから外れるため、あまり知られてはいませんが、ホッケ・イカ・タコ・寒ノリなど、冬ならではの食材にも美味しい物がたくさんあります。
厳しい冬にじっと堪えているように見える暮らしの中にも、島ならではの豊かさがあります。

先日、島の先生方による学習会が生まれました。
会の名称は、“Collaboration”(協同)、“Creative”(創造)、“Culture”(文化)の頭文字を取って、「Studio:C」です。
キックオフの学習会には7名の先生方が参加し、楽しい語らいの中にも真剣な学びのあるひとときとなりました。
厳しい環境の中でも、志があれば一級の学びができる―。島の先生方が集まり、互いの実践から学び合う場として大切に育てていきたいと思います。

(山寺 潤)

2014年11月30日日曜日

大きく広く・・・

 その子は勉強が苦手なこともあり,クラスの中ではいつも助けてもらう存在だ。
 板書されたことを一生懸命ノートに書いたり,算数の問題を必死になって取り組んだりするのだが,自分の力で正解にたどりつけないことがよくある。
 そのため,隣の子や同じグループの人にしょっちゅう教えてもらっている。
 音読の指名をすると,漢字を読み間違ったり,つっかかったりするため,周りの子たちに教えてもらいながら,なんとか読み終えている。
 グループ活動でも,自分の考えで動くというよりも,周りの子に言われたことをやるという状況だ。
 クラスの中では,助けてもらう立場。それは,なかなか変わることはない。
 
 

 ある日,1年生の算数TTに入っている先生が,その子に頼みたいことがあると話しかけてきた。1年生にいる弟のことだ。
1年生の弟は,渡されたはずのプリントがずっと入ったままになっていて,保護者に見せていない。その子にちょっと見てほしいと頼んでみるから」
と。さらに・・・
「ついでに,道具箱にはさみとかのりとか入っていないし,算数セットのブロックも全然入っていないから,そのこともお願いしてみようと思う」
ということだった。
 数日すると,その先生がまた話しかけてきた。
1年生の弟のプリントすっかりなくなってたよ。はさみとかのりとかもそろってたし。やっぱり,頼んでみてよかった。弟に話してもなかなか・・・」
と。

 クラスでは助けられることが多いその子だが,お姉さんとしてしっかり弟の面倒を見ていた。
 そういえば・・・。毎朝,妹や弟のことをお世話しながら,学校に連れてきている。
 下校時に玄関で,
「お姉ちゃんもう帰っちゃった?」
と,妹がよく尋ねてくる。とても頼りにされているのだ。
 それだけではない。学校で行っている縦割り班清掃では,
「もう,○年生の,○○やだー」
と,言いながらも,掃除の仕方を教えたり,時には注意したりと,しっかり下級生の面倒を見ながら,掃除をしている。
 縦割り班での遊びや遠足のときも,遊びのやり方を優しく教えてあげたり,下級生の手をつなぎながら歩いたりしていた。
 

 クラスという狭い視点で見てみると,助けられることが多い存在。でも,学校全体という視点で見てみると,最高学年としての役割をちゃんと自覚して行動している,頼りになるお姉さんなのだ。
 勉強は苦手かもしれないが,こうやって下級生のお世話をしっかりできることも,とてもすてきなことだ。大きく広い視点で子どもを見ることで,その子のよさもさらに見えてくる。
(三浦 将大)

2014年11月19日水曜日

思考停止にならずに、可能性を探り続ける


当たり前過ぎて「どうして」とか「なぜ」ということを考えずに、こういうものだと子どもたちに教えてしまっていることは、私たちの日常生活にたくさんあるのではないでしょうか。決めつけたり、思考停止になったりすることなく、考え続けられることは大切な力だと思います。

前任校の校長先生が書道の大家でした。中学2年の短歌の単元と書写を関連付け、「色紙に自分のお気に入りの短歌を筆で書こう」という授業をした時、いくつかモデルとなる短歌を半紙に書いてくださりました。それを授業で子どもたちに提示すると、一枚一枚の美しさに見惚れながら、少しでもそのモデルに近づけるようにと試行錯誤する姿が見られました。良いモデルは子どもたちのモチベーションと質の向上につながります。その書は、転勤した今でもとても大切にしています。

先日、久しぶりにその半紙を授業で使おうと取り出してみて、あることに気がつきました。半紙のザラザラした面に書いてある、ということです。書写の授業で半紙を用いる際、「ツルツルしている方が表です」と教えています。子どもたちも小学校からそのように教わってきているのか、当たり前のように「こっちが表」と半紙を使います。それなのに、書道の大家はザラザラの面を使っている。これは一体どういうことでしょう。

今週、札幌で北海道の石狩・後志・空知管内の先生たちが集まる教育課程改善協議会が行われました。二日目は各教科に分かれて、改善のポイントを踏まえてレポート交流や演習です。たまたま同じグループになった先生の中に、書道を専門としている中学校国語の先生がいたので、この疑問を投げかけてみました。すると、その先生もザラザラの面で書きなさいと指導しているとか。ツルツルした面で書くのがいいというのは、高価な半紙であれば言えることのようで、私たちが授業で使っているような半紙はあまり高価なものではないことが多く、必ずしも表面で書くほうがいいとは言えないそうです。その先生の話によれば、ザラザラした面を使ったほうが筆の引っかかりがあり、書きやすいのだそうです。普段はあまり気にも止めないような「にじみ」や「かすれ」の話なども聞き、同じグループのほかの先生もこれまでの指導と異なる意見に驚いていました。

ザラザラした面で書いていようものなら、「あなた、間違っていますよ」「こうじゃなきゃいけないのですよ」と注意するくらい自明のことだと思っていたことも、実はそうでもないということを知りました。私も「知らない」ことがたくさんあります。知ったようでいて、実はもう一枚裏側があると思っているくらいがちょうどいいのかもしれません。(米田真琴)

2014年11月18日火曜日

仮構空間としての学級、そして授業~定時制高校の授業を参観して~

(2014/11/18)

先日、とある定時制高校の授業を参観する機会を得ました。

文部科学省の指定で、協同的な学習を位置づけた授業を構築しようという試みです。
フレームワークを論説文の読解に生かし、対比構造を抽出させようという授業でした。
単元の終末では、その対比構造をとらえた上で、筆者の主張を再構成させる作文を書かせるのがねらいです。十数名に満たない生徒たちは、それぞれに壮絶な背景を抱えているというお話を伺いました。

授業は順調に続き、相当高度な課題に見えた学習も、学力の高い生徒がリードしていくかたちで、いくつかのグループは作業を終え、発表までこぎ着けることができました。出で立ちは、まぁ、派手な生徒さんもいましたが、担任の先生の柔らかな声がけに応えて授業に参加していました。
「思っていたよりも普通の授業だなぁ。」
そう思いながら、この協同学習のありようをどのように言葉にするべきかをぼんやりと考えているうちに授業の時間が終わりました。

担任の先生の挨拶で、授業を終えた瞬間、私は自分の認識が甘かったことを実感しました。
刺さるのです。視線が。
先ほどまで穏やかに言葉を掛け合っていたように見え、そして参観している私たちのことなど気にもかけないような態度で学習に向かっていたようだった生徒さんたちが、授業が終わった瞬間に凍るような視線を周囲に走らせていたのです。

さきほど「壮絶な背景」と言いましたが、まさしく、普通の小学校で普通の教員をしている自分が出会うことはおそらくほとんど無いであろう過酷な生活を背景に持つ子どもの目。

その中での「協同的な学び」とは一体何か。授業とは何か。学校とは何か。

小学校で荒れている学級を見ることは、私にもあります。授業が終わると耐えきれないように廊下にぞろぞろと出て行く子どもたちの雰囲気。体育館やグラウンドでようやく開放された顔を見せる子どもたち。

それとはちょうど逆でした。

私が見た教室では、授業の間は、担任の先生が目を配り、気を配り、心を配っている間だけ、たとえそれが幻想であっても、教室が安心できる場所。仮構された場所としての教室。
その中では一斉授業をただ聞いているだけの方がどれほど楽だろう。協同学習という、人と関わるなんてしんどい授業をなぜ受けなければならないのだろう。

「社会に出る前の最後の場所。」事後研で、授業をされた担任の先生は何度もおっしゃっていました。きれい事では済まない、ぎりぎりの判断や葛藤を経て、それでも安易に教材を簡単になどせず、知的存在としての生徒さんと接する先生の姿に、何か大きな宿題をもらって帰ってきたのでありました。

あ、ちなみに授業者の先生は私の授業を見に来て下さるということになりました。
楽しみです。とても。

(藤原友和)

2014年10月12日日曜日

学芸的行事を「1」から我が事に

もうすぐ学習発表会があります。勤務校ではどの学年も劇や器楽演奏の練習に励んでいます。喜々として取り組む子の陰で、ちょっと浮かない顔の子どもたちも確かにいます。
 ともすると度重なる叱咤の末に「やらされ感」を募らせてしまうこの行事。とはいえ、保護者や地域の方々にがんばりを直接見てもらえるチャンスでもあります。

 子どもたちの独力で、数十分ものステージをプロデュースさせることはとても難しいといえます。教師主導の部分が多くなります。ある程度の結果を出すことを目標に取り組む行事ですから、やむを得ません。
 それでも、自分たちのがんばりで発表を作り上げたぞ!と思えるようにしたいな……そんな思いを抱えながら毎年のこの時期を過ごしていました。
 例えば学年発表のテーマ決め。発表を通してお客さんに伝えたいのはどんなことか? 演じるのは子どもたち自身ですから、子どもたちが伝えたい!と思うことを盛り込みたいものです。早め(1学期中)に話し合っておけば、教師は夏休み中にテーマに沿った企画を用意し、2学期に子ども達に提案することができます。
 私が目をつけたのは、劇中歌でした。
 劇の台本には劇中歌の楽譜がついている場合が多いです。それの歌詞を、子どもたちと一緒に作ってみようと考えたのです。あえて2番以降はなかったことにして、子どもたちと一緒に考えてみるというのはいかがでしょうか。
 ここでのポイントは「1番は残す(または教師が作る)」という点です。全くの白紙から歌詞を作るのは、とても難しいからです。
 
 手順は次の通りです。
  ①メンバーから4名程度の有志を募る。
    ②メンバーみんなから、2番以降の歌詞に入れてほしいキーワードを募る(写真)
   付せんや小さな紙に書いてもらえば、あとで分類しやすくなる。
  ③1番の歌詞やキーワードをもとにしながら、劇の主題に合った歌詞を作る。
  ④メンバーみんなに提案し、意見をもらって加除修正する。
   たいてい、この段階で「いいね!」となる。
  ⑤もう一度考え直して提案し、みんなの承認を得る。



 今年担任している3年生は、給食を取り上げた劇を演じます。(「ムシャムシャ大作戦」『みんなでつくる小学校劇4年』小峰書店より)嫌いな物を妖怪ムシャムシャが食べてくれることに。でも、それでいいのかな……自分で食べてみようよ!という劇です。
 台本を渡されて1ヶ月たったころ、こんな歌詞ができあがりました。

1番(作詞斎藤)
 早く食べよ お腹の虫が グウグウって泣いているよ
 おいしい給食が 待っているよ 両手を合わせてあいさつ「いただきまーす!」
  たまに ちょっぴり 苦手なの
 でもね 自分で 食べてみる
 友達いれば 勇気百倍
 楽しくおいしく 食べちゃうぞ

2番(作詞子どもたち)
 楽しく食べよ おいしい給食 残しちゃもったいないよ
 早く遊ぼ きれいに食べたら 両手を合わせてあいさつ「ごちそうさーん!」
 たまに ムシャムシャ 呼びたいな
 でもね 何でも 食べてみよう
 みんなで食べれば おいしかったね
 明日の給食 楽しみだ!

 提案を聞いた子どもたちは大喜び。拍手喝采で「(この歌詞が)いいでーす!!」でした。

 0から生み出すのは難しい。
 全てが決められていたら息苦しい。
 ならば、1から一緒に作ってみよう。

 本番はもうすぐです。
(斎藤 佳太)

2014年9月13日土曜日

未来への指針

このところフェイスブックでかつての教え子から友達申請されることが多くなってきた。彼らの投稿は「彼氏とデートです」とか「結婚しました!」とか「子どもが生まれました!」とか幸せな報告が多いのも特徴だ。

僕は今年度、教員生活23年目を迎えるけど、振り出しは小学校だったから最初に受け持った5年生はいまは33歳ぐらい。それからついこの春に送り出した高1の16歳まで、教え子の年齢を数えてみると自分も結構年を取ったなと感じてしまう。同時に、当時は辛かった出来事もそのほとんどが思い出として美化されてしまうから不思議なものだ。

今年の夏に、振り出しの小学校の小さなOB会に招かれて19年ぶりに行ってきた。空知の北の果てにある小さな町の小学校はつい最近新築したばかりで、現代的で開放的なつくりとなっていて驚いた。僕が勤務していた頃は校舎内に畑があって(プランターではない!)、天窓に向かってひまわりが咲いていたり、池があって(水槽ではない!)、鯉が何匹も悠々と泳いでいたりと、それはそれで斬新的なつくりではあった。それに、冬は冬で毎日2回は雪かきしないと家が埋もれてしまうような豪雪地帯でもあった。

そんななかで3年間小学校教師として勤めてきた経験が、その後の僕に少なからずいい影響を及ぼしている。ちょっと生意気な6年生と、何色にも染まっていない1年生の両方を担任できたことが、それから先中学校教師を続けていく上での指針になっているというわけだ。そして、新卒の時にお世話になった同僚の先生をはじめ、その後田舎から都会へと転勤する先々で、僕は必ず「なんか温かいなぁ」「自分が年を取ったらこんな先生もいいなぁ」と思える同僚教師に数多く巡りあえたことも、自分の成長にとってはとても大きいと言える。

翻って、ふと思うことがある。今の自分は若い教師にそうした思いを抱かせるような存在となり得ているのだろうか。あるいは、目の前の子どもたちが何年か後に、「中学校時代はとっても楽しかった」と言えるような毎日を僕は果たして提供できているのだろうか、と。結論としては、胸を張れるほどのことを、僕は何もしていないということだけは言える。

ただ、こうした今の自分を振り返るような僕の発信に対し、「いいね!」や「コメント」を添えてくれる教え子たちの存在は、これから先の僕の教職人生に新たな指針を与えてくれるような気がしているのもまた正直な気もちである。
(山下 幸)

2014年9月3日水曜日

休み時間の職員室

今年、担任を外れました。
昨年までは休み時間は必ず子どもと一緒にいたので、寂しい毎日です。
そんなある日の中休み、職員室での教頭との会話です。

山本:「教頭先生、たいへんです。」
教頭:「何かあったかい?」
山本:「もう中休みに入っているのに、先生方が戻ってきません!」
教頭:「あぁ~、ホントだね。誰もいないねぇ。」
山本:「職員室、避けられてるんですかね(苦笑)」
教頭:「最近、先生たち、休み時間に子どもと遊んだり、勉強みたりしてる人、多いみたいだよ。」



山本:「そうだったんですね。」(ホッ
教頭:「子どもの素の姿や人間関係を観察するのに休み時間は大事だよね。」
山本:「その通りです。」
教頭:「休み時間に子どもと先生が楽しく遊んだり、おしゃべりしたりしたりする中で、子どもたちとの信頼関係って深められるものだよね。」
山本:「いつも一緒にいると話しやすい人間関係が作れますものね。」
教頭:「それに、教師が間に入ることで子どもたち同士のつながりを深めることもできるんだよね。そんなことあったでしょ?」
山本:「遊びの中でこそ伝えられることってたくさんありますよね。」
教頭:「ルールや我慢の大事さなんて、教師がガキ大将になって伝えればいいんだよ。『○○そこズルするなっ!』とか、『△△、そんなことで泣くんじゃない!』みたいにね。」
山本:「ホント、その通りですよね!(笑)」
教頭:「だから、先生方はどんどん遊ぶといいよね。」
山本:「でも、たまには職員室に戻って休んでもいいですよね。」
教頭:「そうだね。寂しいしね(笑)。」


休み時間をどう使うのか。
もちろん、いつも子どもと一緒にとはいかないでしょうし、一年の中での関わり方の軽重(徐々に子どもたちだけで遊べるように)もあるでしょう。
ただ、この時間をどう使うか(使っているか)というところに教師としての有り様が表れていると思います。
今日は少し意図的に休み時間を過ごしてみませんか?

追伸
最近はあまりにあちこちで暇だ暇だと言っていたら、休み時間に子どもたちが遊びに誘ってくれるようになりました。(笑)

(山本和彦)

2014年9月2日火曜日

やってみせ・・・

初任校の校長室に山本五十六氏の言葉が掲げてありました。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
以来30年、できるだけ生徒には「やってみせ」てきたつもりです。以下の作文は、1学期の意見文指導でやってみせた作文です。

                    人生の主役をかっこよく演じよう

 先日、薬師寺の僧侶・大谷徹奘(てつじよう)氏のお話を拝聴する機会があった。話のうまさと中味の面白さに時を忘れ吸い込まれていった。40分の話が10分くらいに感じたほどだった。 そのお話の中で心に残った言葉がいくつもあった。特に、『面倒』という言葉。大谷氏は、学生時代の友達との話でわかりやすく教えてくださった。中学・高校と同じ教室で同じ先生に同じ時間だけ教わったはずなのに、返された数学のテストの点はというと、自分が9点、友達が100点だったという話だ。なぜ、同じ環境に置かれていたのに、こんなにも差が生まれたのか。大谷氏は考える。そしてそこではたと気づく。自分が心の中でいつも使っていた言葉があった。それが『面倒』という言葉だ。数学の時間、自分は面白くないのでいつも面(顔)を倒していた。ふと友達を見ると、目を輝かせて先生の話を聞いている。暫し愕然となる。こんな時、面倒くさがりは、やる気のある人を馬鹿にする。 「サイン・コサイン、あんなこと覚えたって社会に出たら何の役にも立たないのに、なに一生懸命やってんだよ。」しかし、その結果は、9点と100点。動かしようのない事実だ。このことから大谷氏は、

 「命を運ぶで 運命 
  その運転手は 自分」


という詩を創る。人生を面白くするのも自分。つまらなくするのも自分。私も、周りの人に楽しくしてもらったり、環境によって面白くなるものだと思っていた。しかし、大谷氏のお話を聞いて、それは間違いだと気づいた。
 私の前任校では、総合的な学習の時間に『ミュージカル』に取り組んでいた。毎年生徒全員で、キャスト・照明・音楽・舞台グループに分かれて約半年間取り組む。学校祭での発表に向けて、全校が一つにまとまって取り組む大切な行事である。当然キャストは脚光を浴び、達成感も半端ではない。感動して涙を流す生徒も多くいた。しかし、裏方はついぞライトを浴びることはない。常に舞台裏でキャストを輝かせることに全力を傾ける。完全なる縁の下の力持ちだ。ミュージカル上演の後、校長先生はこうおっしゃられた。
 「この舞台の主役は○○さん。でも、脇役の皆さんも裏方さんも、自分の人生ではみんな主役なんです。自分の人生の主人公は自分なのです。だから、かっこよく生きていってください。自分を磨いて、人のためにその力を使うのです。そして、男子は、主演男優賞女子は主演女優賞を受賞できるようにね。審査員は・・・、もちろん神様です。」
 この言葉で、ぱっと心が明るくなった。私は誰かが目立っていたり、いい成績を取っていたりすると、心の中で、羨ましいなぁといつも思っていた。そして、なんて自分はちっぽけなんだろうと落ち込むことが多くあった。しかし、自分の人生の中では、自分が主役という言葉を聞いて、みるみるやる気が沸いてきた。どんなに隣の人が輝いていても私の人生にとってその人は脇役なのだ。私の人生を彩る一つの風景にすぎないのだ。だから僻むことも羨むこともなく、自分の人生の主役をかっこよく演じていけばいいのだ。全力で自分を磨いて高めていこう。同時に、隣の人の人生では、私は脇役。精一杯名脇役を演じていきたい。
 今回大谷氏のお話を聞いて、思い通りに行かない自分の人生を、面を上げて面白く生きていこうと思った。どんなことでも、捉え方を変えていけば、また明るい解釈をしていけば、面白い人生になる。かのランディ・バウシュ氏も言っている。「現実は変えられません。だから受け取り方を変えるのです。」私も人生の運転手として、自分の人生を精一杯楽しく面白く生きていこうと思う。


 尚、最近知ったのですが、「やってみせ・・・」には続きがあるそうです。

  話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

2014年8月24日日曜日

町に飛び込んで子どもの姿を知る

 学校の地域にあるお店とか祭りが好きで、前任校では保護者がやっているお寿司屋さんや理髪店にたびたび行っていました。そこで地域お祭へ誘われ、一緒に練り歩いて太鼓を叩いたりしているうちにすっかり祭りにハマってしまいました。そうしてできた地元の人と交流の中で、地域の成り立ちや街の様子などをたくさん伺うことができました。

 学校の中にいただけではわかりにくい「地域の様子」を知ることは、子どもたちの生活のバックグラウンドを知ることにつながりました。前任校は昔からある商店街にありましたので、町の人たちが近所の子ども達の遊ぶ様子をそれとなくみていたり、祭りの準備を通して年長の子が小さな子の面倒をみる習慣があることもそこで初めて気がつきました。現任校の地域のお祭も来月にあります。準備会に参加することで、町の今昔をたくさん聞くことができました。

 子どもたちの生活は学校だけでなく、地域の中にもあります。当たり前のことかもしれませんが、そのことに気がつくのにずいぶん時間がかかったように思います。地域や家庭といった、子どもたちのバックグラウンドにあるものに気がつくことで、子どもたちへの関わり方もちょっと変わったかな……と思っています。

 子どもたちのバックグラウンドを知る手段は色々あると思います。私は自分なりに見つけた方法が、大好きな祭りに参加するという方法でした。祭りに参加することで、地域の人からは喜ばれ、自分も楽しく、何故か管理職も喜ぶ、というオマケ付きでした。

(増澤 友志)

2014年7月31日木曜日

通信は毎日出さないとダメですか?

私が現在の学校に赴任して6年目となる。

その間,教育実習生を指導する立場や
初任者と一緒にブロックを組んだ際に
その都度言われた言葉である。

「通信は毎日出さないとダメですか?」

私が6年生,初任者が5年生という
高学年ブロックを持った時のこと。
(本校は各学年1クラスの規模です)

初任者の受け持っている5年生は
私が2年間受け持ってきたクラスで
私は当然のように毎日通信を出していた。
(この時は,年間で210号まで出した)
初任者は初めての参観日終了後の学級懇談会で
「先生,通信は毎日出してもらえないのですか?」
と言われたらしい。
そこで上記のことを私に聞いてきたのである。

私は,初任者に「毎日出さなくてもいい」という話をした。
すると初任者は「そうですか」と言ってその話は終わった。
今思えば学級通信の果たす役割について
初任者が納得するまで相談に乗ってあげればよかったと反省している。

私は通信の様々な機能を活用しながら学級づくりをしている。
(学級通信が学級づくりの1要素を担っているぐらいかな?)

決まったことを掲載しておく備忘録機能
学級の様子を家庭に伝える伝達機能
担任の思いや願いを伝えたり
写真を順番に掲載に成長の足跡を整理したり
作品や作文などを掲載することだってできる。

学級通信は毎日出すことが「義務」ではないので
「出さなくてもいい」が「できることなら出したほうがいい」と私は考える。
学校から情報がない限り保護者が子どもたちの様子を知る機会が激減する。
子どもたちの様子を説明する責任を果たす意味でも「定期刊行」が重要だと思う。

そんなことを考えながら2学期の始業式に配布する
今年度の学級通信「No,90」を書きながら。
(木下 尊徳)

2014年7月30日水曜日

町の図書館を訪問すること

この春、異動をしました。
新しい勤務先は日本海に浮かぶ離島、奥尻島の小学校です。
4年生の担任になりました。

私の場合、新しい町に着任してまずやることの一つに「町の図書館を訪問すること」があります。
図書館の中をゆっくり見せてもらって、簡単に自己紹介をし、何冊か本を借りる…というだけですが、図書館とのつながりをつくることは、教師として、また一人の町民として大切なことだと感じます。

この1学期も奥尻町図書館の協力を頂き、200冊以上の本を教室に持ち込むことができました。本の種類もその時々の子どもの実態や学習内容に合わせて様々ですが、一応選書の際に心がけていることがあります。
それは、「教師が願いやテーマを持って本を借りること」と「サラリとでもいいからどの本も一度読んでから借りること」です。この二つを意識することで、本を話題にした教室でのコミュニケーションがぐっと深まります。

奥尻は離島ということで子ども達の活動や学びの場にも制約があります。
その弱みを補う方法の一つとして、読書指導の充実に継続して取り組んでいきたいと思います。

余談ですが、前任地の今金町は「読書と作文のまち」をスローガンに掲げ、町ぐるみの活動に取り組んでいます。
取り組みのまとめが町のHPに記載されているので、興味のある方はご覧下さい。
作文指導に関する情報もまとめられています。
http://www.town.imakane.lg.jp/modules/cont_edu/index.php/content0098.html


(山寺  潤)

2014年7月29日火曜日

BRUSH-UPセミナーin帯広 活動報告

1学期の学期末業務の忙しい中
16名というたくさんの方々に参加いただき
参加者・講師陣ともども学びを深めることができました。

①見直そう1学期
・学級を見直そう

札幌市立厚別通小学校の大野睦仁先生を講師に
フリップトークやフィッシュボーンなど活動を中心に 
みんな笑顔で交流しあうことができました。

<アンケートより>
・忙しく大変だった1学期。(異動したので本当に大変でした)夏休 
 みを心待ちにしていましたが,この夏休みに何をしなければなら  
 ないかはっきりしました。2学期に向けて1つ1つ振り返り,記録しておき,実践につなげます。

・みなさんとお話ししながら学級の問題点などがわかりすごくよかったです。ありがとうございました。勉強になりました。

・1学期をしっかりと振り返ってみようと思います。写真に撮っておいて整理しながら振り返るというのもとてもいいですね。

・うれしかったことやできなかったことを書き出す(1つにしぼって)ことによって自分の気にしていることや実はこういう価値観だったんだと気づかされながら,1学期を少し振り返ることができました。ぼんやりとしたことをハッキリさせる方法を教えていただきました。

・自分の中であれもできなかったなぁ,これもやりたかったなぁと思うところが多かった1学期  
 だったので,夏休み中に写真を見ながら振り返りたいと思います。どういった子どもたちになっ 
 てほしいのか,そのためにどうするのか具体的に考えながらやっていきます。

・話がとてもわかりやすかったです。チェックシートを使ってチェックするとがっくりすることばかりだったので「自分なりの振り返りの観点」とても参考になりました。夏休み中に振り返ってみます。

・自分なりの振り返りの視点やフィッシュボーンなどがとても参考になりました。


・授業を見直そう

札幌市立北白石中学校の堀裕嗣先生を講師に
「織物モデル」の考え方の解説や
「ジョハリの窓」を用いた活動から
お互いの意外な発見をしあうなど
終始和やかムードの講座でした。

<アンケートより>

・織物モデルの話とそれを授業に結び付けた内容が興味深かったです。「ジョハリの窓」の活用の方法を考えてみようと思います。

・子どもがざわつく時,細かく理由・原因を追求していませんでした。関係作りか圧するべきか見極める力がまだ自分には無いようです。研修します。

・「ジョハリの窓」では自分がどのような印象を持たれているか(初対面の方に)知れてよかったです。保護者と話をする時の参考になりました。授業を作っていく中で,子どもとの関係,子ども同士の関係を考えながら。

・授業を語るときには学級経営という根底に目を向けるべきと再認識できました。未知を発見するための学びの手段,何とか探っていきます。

・交流(話し合い)の時間が横糸を張り,学級の色作りに大切だということがわかりました。ありがとうございました。

②挑戦しよう2学期
・学習発表会
 

大野先生や札幌市立藻岩小学校の高橋裕章先生
鹿追町立鹿追小学校の西村弦先生を講師に
学習発表会の考え方や実際の取り組みについて
わかりやすくお話ししていただきました。

<アンケートより>・学習発表会の取り組みについてを絞ってのお話が聞けました。漠然と感じて 

 いたことが整理され,見通しを持って今年取り組んでいけます。音楽発表についても聞ければう
 れしかったです。

・学習発表会に向けて心の準備をするための準備ができたような気がします。3人の先生方の具体的な実際や大切にされている視点を教えていただき,勉強になりました。

・たくさんのキーワードから振り返りと今年のイメージがわいてきました。やはり計画や準備,そして教師のフットワークや情報が重要だと感じました。

・学習発表会どうやって子どもをもっていくのかやる気にさせるのかどんな題材でやるのか困ることがたくさんあります。今日は,具体的にどのように指導していくのかアイディアなどをいただいたので学校に行っていきたいです。演劇・コンサートなどいろいろ出かけてヒントを得ます。

・子どもたちに見える形で具体的に見通しを持たせることの大切さに気づけたし,方法も教えていただけたのがよかったです。

・文化祭
 

堀先生を講師にこれまで実際にこれまでに取り組んできた
実践を映像を交えてわかりやすくお話ししていただきました。

<アンケートより> ・中学校だからではなく,刺激的でした。自分たちの輝き方を考えさせることは 

 ジョハリの話につながると思いました。

・文化祭といえば合唱・劇・器楽といった今までやってきたことをどうやってこれからやっていくのかと考えていましたが,映像を使ったり,子どもたちからやりたいことを出させたりといろいろな演出の仕方があるのだなあと勉強になりました。子どもたちの表情が素敵でした。

・中学生が興味を持って取り組めるものばかりで見てびっくりしました。盛り上がっている様子がわかりました。全員の願いをかなえる様々な行動力がすごいと感じました。

・見せ方の素晴らしさに驚きました。今度の学習発表会で何かできないかと考え,わくわくします。

・演出の仕方がとても面白かったです。子どものやってみたいこと教師の本気度が伝わってくる映像でした。

・映像の迫力に圧倒され,そのコツや演劇の演出まで大満足の内容でした。

③1日の学びのまとめ

参加者の質問を講師の先生方が1つずつ答えていく形をとりました。途中,講師の先生方同士で質問しあうなど
参加している人全員で学びを深めることができました。

<アンケートより>
・ざっくばらんにお話が聞けてよかったです。自分では気づいていなかった質問も周りの人から出 
 て,またその答えも聞けて深まりました。

・先生方の色々な話を聞けて参考になりました。もっと聞きたかったです。

・率直な回答ありがとうございました。具体的な実践がお聞きでき,参考になりました。

・みなさんの経験話を聞けて勉強になりました。勘違いしていたところを修復できたのでよかったです。
 
★全体アンケートより

・午前で失礼したのですが,楽しそうな講座がいっぱいで聞いてみたかったです。

・理論的なお話から体験的(ワークショップ)なものまでいろいろな形で実践を紹介していただき,とても有意義な時間でした。また,他の先生方と日ごろの悩みなどさりげなく交流で来てよかったです。もっとたくさんの先生が参加されたらお互いにいいのにな~なんてそうも思いました。

・参加してよかったです。交流が多く,他の先生方の考えること,悩みも聞くことができ,参考になりました。「すごかった」で終わるのではなく,2学期からの生活に生かしていくようにします。

・少人数のアットホームな雰囲気がよかったです。ありがとうございました

2014年7月17日木曜日

急がば回れ

私は大、中、小の規模が異なる学校で勤務する機会を得ました。大規模→小規模→極小規模と経験し、現在は中規模校に勤務しています。
それぞれの規模の学校で一長一短があり、簡単にどれが一番良いかというのは決められません。お互いの一長一短をうまく組み合わせて何かできないかと考えたこともありました。(でも、そんなことがあったらとっくに先輩方が見つけてくださっているはずです)

小規模校で複式の指導をしていた時には、2つの学年を別々に指導するため、単純に教材研究や準備は2倍になります。かといって実際の効果は半分…なんてこともありました…。正直、なかなかうまくいかないもので慣れないものでした。さらに、複式で「わたり」と「ずらし」という直接指導と間接指導を組み込んで1時間の授業を作っていました。「間接指導」といって、片方の学年に教師がいて、もう片方の自分たちだけで進める教師がいない時の学習活動があります。その時に子どもだけでどのように学習を進めるかというのが、複式指導を経験して大きく考えさせられたことです。如何に時間を有効にするかといったところです。当時は、この子どもへの課題の与え方に関して、「単学年だったら、どれだけ授業の組み立てがスッキリするだろう」なんて考えたこともありました。

しかし、実際に単学年の指導になるとどうか…。大きい集団には大きい集団の特徴があり、「お客さんになる子を作らないぞ」と全員参加の授業を考えても、実際は最大公約数の授業…なんてことも。試行錯誤の日々。全員参加はさせたけど、全員が授業前と授業後で変わったか…考えさせられることは溜まる一方です。

極小規模校では、自分に先輩がいないという状況で、困った時には誰に聞いたらいいのだろう…と途方に暮れることもありましたが、今ではたくさん実践を積まれた先輩方がたくさんいます。TTに入ってくださるベテランの先生も子どもだけでなく、私にも色々とヒントをくれます。私は昨年度、転勤してきてその先生の学級を引き継ぎました。3年生で全員が聴写のできる子ども…正直驚きました。実践者に直接聞くとやはり毎日コツコツと積み重ねたことが実を結ぶとのこと。

どうやら、私は近道や特効薬なんていうのを探し、目先の楽することを考えていたようです。刹那的に物事を考えず、先を見通してじっくりいきたいものです。
(大西 陵公)

2014年7月13日日曜日

その子にあった伝え方

 給食中泣いている児童がいた。
 どうしたのかと近くに呼んで話を聞いてみると,
「今日の給食のパン,黒糖(こくとう)パンなのに,黒砂糖(くろざとう)パンだってみんなが言う。ぼくが黒糖パンって言っても信じてもらえない。」
ということだった。
 大人にしてみると笑い話のようなことだ。他の子たちにとっても,どうでもよいことである。
 でも,その子にとっては真剣そのもの。
 教室に掲示してあるこんだてを一緒に確かめてみると,確かに黒糖パンと書いてある。その子にしてみると,自分は正しいことを言っていて,周りの子は間違ったことを言っているという感覚である。ちょっとした言い方の違いなどどうでもよいことのようでも,その子にとっては,重大なことなのだ。ちょっとこだわりがつよいという性格も影響しているのかもしれない。
 そこで,まず話してみた。言い分をじっくり聞いて,諭すように。
 だが,なかなか納得しない。
「全然,わからない!絶対,黒糖パンだ!!」
と,怒っている。
 確かに「黒糖(こくとう)」「黒砂糖(くろざとう)」と耳から入る言葉だと,全くの別物だ。
 こんなとき,その子に預けてあるミニノートを持ってこさせる。
 三冊で100円のミニノートだ。
 ミニノートに,
「物には,いろいろな呼び方があるときがあります。だから,他の人と物の呼び方が違うときもあります。そういうときは,あ~,そういう呼び方もあるんだと思うと楽です。」
と,言いながら書いてあげた。
 そして,「黒糖」「黒砂糖」と漢字で書いて説明を加えた。
 すると,その子はすっかり納得し,何事もなかったかのようにグループに戻って給食を食べはじめた。
 ミニノートに書いた内容は,改善の必要がある。もっとよい書き方があったと思う。
 だが,話して聞かせるだけではなく,文字として書いてあげたことで,その子にとっては「黒糖」と「黒砂糖」がつながったのだ。
 さらに,物にはいろいろな呼び方があること,人によって呼び方が違うことがあることも理解したのだと思う。
 このように,ミニノートに書いて伝えるという方法は,特別支援の研修会で教えてもらった方法である。ノートに書くことで,後で見返すこともできる。そして,だんだんといろいろなことが蓄積されていくのだと。
 この子のミニノートには,特に失敗の受け止め方を書くようにしている。失敗した自分を過度に責めてしまう傾向が見られたからだ。
「チャレンジすることはよいことです。失敗した人ほど成長します。」
「失敗したなと思うだけで十分。つぎ気をつけようと思ったら,もっといい。気をつけて行動したら,さらにいい。」
「失敗は許し合う。失敗は成功のもと。まずは自分を許す。」
「失敗を自分でも許しているところがいい。」
などなど。
 また,クラスの友だちとトラブルになったときには,人物に吹き出しを描き,その吹き出しにその子の思いや相手の思いを書くようにもしている。書くことで,自分の思いだけではなく,相手の思いを感じ取れるようにしたり,どう対応すればよかったのかを伝えたりしている。
 書いてある内容は,まだまだ改善の余地がある。しかし,この子は,少しずつ失敗する自分を許せるようになってきている。そして,失敗をおそれるあまり,やらないことを選択するのではなく,失敗してもいいからやってみようとする傾向がみられるようになってきた。(そのときの気分にもよるのだが・・・。)
 この子は,音声言語で伝えられるよりも,文字言語で伝えてもらったほうがわかりやすいのだと思う。
 人それぞれわかりやすい伝えられ方があるのだ。
 これからも様々なことを,書き方を改善しながら伝え,その子の成長の手助けが少しでもできればと思っている。(三浦 将大)

2014年7月6日日曜日

学び方はさまざま


 先日、堀裕嗣氏と石川晋氏の「ふたり会in仙台」に参加しました。今回は各講座ともファシリテーショングラフィック(FG)の担当を複数名配置し、それぞれの視点で講座をレコーディングしました。仙台の方たちともお話することができ、FGの書き方の違いも見つけることができました。

 FGのこともさることながら、私が一番興味を持ったのは同年代の実践者である鈴木優太先生と尾形英亮先生です。お二人とは、昨年の授業づくりネットワークの夏の集会で初めてお会いしました。仙台から北海道に足を運ぶフットワーク、講師の先生方とのつながり方にエネルギーを感じ、「こんな人たちもいるのだなぁ」とただ傍観していたのですが(笑)、気がつけば堀先生の仙台での企画が立ち上がり、これまでの数々のセミナー開催にいたっています。

 お二人の活動を見ていくと、①自分たちで外に学びに行き②各地の講師の先生とつながり③自分たちのホームに来てもらう、という流れが見えてきます。SNSでのつながりもたくさん生まれる中で、ちゃんとつながりたい人に会いにいくことをしている人たちなのだなと思います。そしてそのつながりを地元でのセミナー開催という形で、活かしているのです。セミナーでは講師の先生からさらに深く学びながら、同じ地域で働く人とのつながりも生まれます。横のつながりの広さも、仙台でのセミナーで感じたことでした。多くのつながりから、さまざまな刺激を受けます。外で学ぶことには、日頃の教育活動の中では得られない価値があるのだと思います。

それに比べると、私の周りにある学び方はコアに感じられます。例えば、研究集団ことのはの例会が一つの例です。通称「虎の穴」とも言われます(笑)。決してそんなことはないのですが、中学校国語教師だけが集まることもあって、内容は日々の授業の交流になります。前回は、教科書教材の授業のノートを見合ったり、テストを交流したりしました。自分ひとりでは得られなかった学びがあります。人に見てもらうことで違った見え方が見えてきます。

でも、多くの先生がセミナーに参加したり、サークルに入って例会を開いたりするわけではありません。ではどのようにして自分たちの日頃の実践ができていくのでしょうか。それは、同僚からの学びが一番大きいのではないでしょうか。

先日、採用同期の先生方と食事に行った際に、同僚の先生の話になりました。話を聞いていくと、尊敬できる同僚の先生がいて、その仕事ぶりからさまざまなことを学んでいるとのことでした。特に、同じ職場の先生からは子どもたちとの付き合い方が実際の姿で学ぶことができます。先生の表情、声のトーン、言葉がけ、それに対する子どもたちの反応・・・細部まで知ることができます。それは外に広がる学びではないのだけれども、私たちの日常に最も色濃く反映する学びなのだと思います。

学び方は、私たちの周りに実にたくさんあります。その一つ一つの学びをどうやって自分の実践と結びつけていくかが課題なのだと思います。       (米田真琴)

2014年7月1日火曜日

【再掲】 教師力BRUSH-UPサマーセミナー2014in札幌 2014.8.6-7

http://kokucheese.com/event/index/176600/

教師力BRUSH-UPサマーセミナー2014in札幌 

2014年8月6日(水)・7日(木) 

札幌市教育文化会館 
(札幌市中央区北1条西13丁目) 

参加費:8000円(1日参加は5000円) 
ただし、4日・5日に開催される北の教育文化フェスティバルと4日連続で参加される方は12000円、3日の参加なら10000円です。 
参加態様を 
教師力BRUSH-UPサマーセミナー6日のみ参加  …  5000円 
教師力BRUSH-UPサマーセミナー7日のみ参加  …  5000円 
教師力BRUSH-UPサマーセミナー両日参加  ………  8000円 
北フェス両日参加+教師力BRUSH6日のみ参加 … 10000円 
北フェス両日参加+教師力BRUSH7日のみ参加 … 10000円 
北フェス一日参加+教師力BRUSH両日参加 ……… 10000円 
北フェス両日参加+教師力BRUSH両日参加 ……… 12000円 
からお選びください。 
なお、「北の教育文化フェスティバル」の内容はここにあります。 
http://kokucheese.com/event/index/176242/ 



【講師】 

赤坂真二(あかさかしんじ/上越教育大学准教授) 
アドラー心理学の学級経営における効果を実証的に研究。集団をいかにまとめ実りある授業にするのか。確かな論理に裏打ちされた現場での実践の多数を紹介。学校心理士。著書に「赤坂版「クラス会議」完全マニュアル 人とつながって生きる子を育てる。」「スペシャリスト直伝!学級を最高のチームにする極意」「小学校高学年女子の指導―困ったときの処方箋」「先生のためのアドラー心理学―勇気づけの学級づくり」他多数。 

多賀一郎(たがいちろう/私立小学校教諭) 
神戸大附属住吉小学校を経て私立小学校に長年勤務。現在、追手門学院小学校講師。専門は国語教育。親塾、教師塾主催。絵本を通して、心を育てる活動も行っている。著書に「学級づくり・授業づくりがうまくいく!プロ教師だけが知っている50の秘訣」「ヒドゥンカリキュラム入門 学級崩壊を防ぐ見えない教育力」「子どもの心をゆさぶる多賀一郎の国語授業の作り方」「全員を聞く子どもにする教室の作り方」他多数。 

中條佳記(なかじょうよしき/奈良県・公立小学校教諭) 
子どもたちと真剣に向き合い、笑いと知的好奇心を大切にした授業づくりをベースに学級経営を展開。著書に「コピーして使える授業を盛り上げる教科別ワークシート集」「THE教師力~若手教師編~」「THE授業開き~国語編~」「THE学級開き」「担任必携!学級づくり作戦ノート」「めっちゃ楽しく学べる算数のネタ73」「学級担任に絶対必要な『フォロー』の技術」「爆笑授業の作り方72」「学校のはじめとおわりのネタ108、おもしろ国語道場」他多数。 

山田将由(やまだまさよし/神奈川県小学校教諭) 
民間企業を経験、教員資格認定試験にて免許取得後、横浜市の公立小学校教諭として勤務。野口芳宏先生、陰山英男先生、西川純先生、齋藤孝先生、土作彰先生等、一流の教育者に学び、ミニネタ、徹底反復、ワークショップ型授業、コーチングを取り入れた、簡単で効果のある楽しい教育メソッドの実践を日々深めている。著書に「教師になるには」「『学び合い』スタートブック」「学級づくりと授業に生かすカウンセリング」「学級あそびベスト100」他多数。 

石川 晋(いしかわしん/北海道中学校国語科教諭) 
NPO法人授業づくりネットワーク理事長。主な著書に『エピソードで語る 教師力の極意』『「対話」がクラスにあふれる!国語授業・言語活動アイディア42』(明治図書)、『これならうまくいく!笑顔と対話があふれる校内研修』『学級通信を出しつづけるための10のコツと50のネタ』『中学校学級担任のためのポジティブコミュニケーションカード』『中学校国語科学習ゲーム~授業づくりの活性化につながる体験的な学び~(DVD)』他多数。 

堀 裕嗣(ほりひろつぐ/札幌市中学校国語科教諭) 
「研究集団ことのは」代表。主な著書に『教師力ピラミッド~毎日の仕事を劇的に変える40の鉄則』『教師力トレーニング・若手教師編~毎日の仕事を劇的に変える31の力』『スペシャリスト直伝!教師力アップ 成功の極意』『エピソードで語る 教師力の極意』『THE 教師力』シリーズ、『学級経営10の原理・100の原則』『生徒指導10の原理・100の原則』『教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ』『一斉授業10の原理・100の原則』他多数。 



【プログラム・1/6日(水)/1日目】 

09:15~09:45 
オープニングセッション/大野睦仁 

09:45~10:15 
ミニネタ共演/中條佳記×山田将由 

10:15~11:00 
鼎談「ミニネタと協同学習の〈あいだ〉」/堀裕嗣×中條佳記×山田将由 


11:15~12:30 選択講座1 

A:ミニネタと協同学習の〈あいだ〉/山田将由 

B:どの子も熱中!国語・算数・社会ミニネタ8連発!/中條佳記 

C:一斉授業の力をつけなくちゃ!国語科の授業技術~BASIC~ 
 模擬授業者:山口淳一・髙橋和寛/15分ずつ 
 協議45分/司会:高橋裕章/指定討論者:赤坂真二・多賀一郎・石川晋・山下 幸 


13:30~14:15 選択講座2 

D:協同学習とは何か~ワークで学ぶ協同学習入門/山寺潤・米田真琴 

E:ミニネタ開発法~ワークで学ぶ理科・社会ネタ/三浦将大・太田充紀 

F:一斉授業の力をつけなくちゃ!算数の授業技術~BASIC~/大野睦仁・藤原友和 


14:30~16:45 
模擬授業対決!協同学習と一斉授業の〈あいだ〉 
題材:国語科「読むこと」教材 
赤坂真二×多賀一郎 
趣意説明:堀 裕嗣(14:30~14:35) 
模擬授業1:赤坂真二(14:35~15:05) 
模擬授業2:多賀一郎(15:05~15:35) 
研究協議:司会/堀 裕嗣(15:45~16:45) 
指定討論者:・石川 晋・中條佳記・南山潤司・山田将由 
FG:藤原友和・鍛治紘史・米田真琴・太田充紀 


17:30~ 懇親会/講師も出席します 




【プログラム・2/7日(木)/2日目】 

09:15~11:00 
これからの教育の話をしよう 
提案者:赤坂真二・石川 晋・多賀一郎・堀 裕嗣(10分×4) 
座談会:「これまでの教育/これからの教育~授業づくりを中心に」 
司会:山寺 潤/赤坂真二・石川 晋・多賀一郎・堀 裕嗣 


11:15~12:15 選択講座3 

G:これからの教育・対話で学ぶ協同学習~Advance~ 
赤坂真二×石川 晋 
進行:山寺 潤/FG:米田真琴 

H:これからのミニネタ・対話で学ぶミニネタ開発~Advance~ 
中條佳記×山田将由 
進行:三浦将大/FG:太田充紀 

I:これからの一斉授業・対話で学ぶ国語科授業技術~Advance~ 
多賀一郎×堀 裕嗣 
進行:大野睦仁/FG:藤原友和 


13:15~15:00 選択講座4 

J:創造的な協同を促すファシリテーション~Advance~ 
堀 裕嗣/FG:藤原友和 

K:対話を促すネタ開発・5つのアイディア~Advance~ 
石川 晋・平山雅一/FG:米田真琴 

L:一斉授業の力をつけなくちゃ 
ストップモーション授業検討で学ぶ国語科の授業技術~Advance~ 
模擬授業者/高橋裕章(30分) 
研究協議(75分)/司会:山下 幸 
指定討論者:多賀一郎・髙橋和寛・三浦将大・南山潤司・山口淳一・山寺 潤 
FG:鍛治紘史・太田充紀 


15:15~16:45 
クロージングセッション/二日間の学びをメタ認知する 
司会:大野睦仁/FG:藤原友和・鍛治紘史 
二日間の学び~私の視点/大西陵公・木下尊徳・齋藤佳太(10分×3) 
指定討論者:太田充紀・山寺 潤・南山潤司・山口淳一・米田真琴

2014年6月29日日曜日

見える化で育つこと・育たないこと

「今、何をする時間ですか?」

 このような一言をA4の紙に書いて、教卓の中に入れています。裏面にはマグネットシールが貼ってあり、必要なときはさっと黒板に掲示できるようになっています。学習に集中できなくなって、本題からはずれたおしゃべりをしたり、掃除中に遊んでしまう場面に出合ったらこの紙が登場し、それを見た子どもが「あぁ、そうだった。今やることはこれじゃない。」と気づく、というわけです。

 年度初め、僕はよく子どもを叱っていました。ですが、それだとお互いに気持ちがよくありません。なんとか自分で気づいて欲しいなぁ、という動機から、「見える化」の手法を使いました。これが効果てきめん。黒板に掲示すると、本人が気づけることももちろん、周りの子がそっと注意するようにもなりました。

 めでたし、めでたし……となりそうですが、ここに気をつけたいポイントがあります。
 教師から叱られようが、紙に書いて掲示されようが、「注意を与えられてから行動を改めている」という構図は変わりません。ここに子ども自身の判断力や目的意識ははたらく余地はないと言ってよいでしょう。

 この紙を掲示して、行動を改めることができたときには、必ず次のようなことを語っています。
    ・気づいてなおせたことはえらい。
    ・この紙が出る前に気づけるのがもっといい。
    ・でも、一番いいのは、この紙の必要がなくなることだ。
    ・いつ、本来やるべきことからはずれてしまったのか、自分でわかる?
    ・そのときに、どのように頭と心をつかえばよかった?
    ・そうか、わかってるんだ。だったら、それをやってみようか。見てるからね。

 こういうことを語りながら、見える化でできることとできないことを痛切に実感しています。

 見える化とは、端的に言うと「行動変容触媒」です。
 行動を変えるきっかけとしてこれほどコストパフォーマンスに優れたものはありませんが、あくまでも触媒であり、見える化自体に力があるわけではないのです。見せられた方の主体が「なぜ」変容しなければならないのか、「どのように」変容するとよいのかについて自覚的でなければ、触媒として機能しません。

 ですから、「紙を見せる」ことと「語り聞かせる」ことをセットにした場合、指導として大切なのは後者です。そして、その後です。紙を見せることによって子どもの行動変容が有り、そのことについて言葉で価値付けを行う。その後の行動を観察し、よくなった点をもう一度伝える。そのフィードバックを積み重ねていくことによって見える化を必要としなくなる子どもを育てたい、というわけです。

 これは、言葉だけで説教するよりも、子どもがまさにその時に行った行動に言葉をつけるという点において「よりまし」な方法です。しかし、望ましくない行動を起こさせるような学習課題だったり、学級経営だったりするわけですから、下の下の指導と言われても反論できません。

 ただ、自分の学級はそこからスタートするしかないわけです。「こんなくだらないことを見える化して学級で使っているんだ……。」という忸怩たる思いは、「よりまし」な学級経営をしようとするモチベーションにもつながります。その意味では自分の学級のレベルも「見える化」されるということでもありますね。その学級に必要な「見える化」は、その学級の到達点を示してもいる。

 見える化では育たない部分を真剣に考えるからこそ、見える化の効力はさらに高まる。

 自分への戒めとして、学級経営にあたっていきたいです。

(藤原友和)

2014年6月20日金曜日

7月12・13日 2日間で学ぶ~すぐに使える教育技術

お申し込みは「こくちーず」からお願いします!
http://kokucheese.com/event/index/185252/


教師力BRUSH-UPセミナー BASIC              2014.07.12

【一斉授業を極める1日】

一斉授業の10の原理(講座)  堀裕嗣      9:30~11:00  FG 鍛冶紘史


授業25分 授業者による解説5分のセット

国語科一斉授業の技術          山口淳一    11:10~11:40

中学国語科一斉授業の技術      山下幸     11:50~12:20

理科一斉授業の技術           齋藤佳太    13:20~13:50

算数科一斉授業の技術          大野睦仁    14:00~14:30

社会科一斉授業の技術         太田充紀    14:40~15:10

中学国語科一斉授業の技術      堀裕嗣     15:20~15:50

講師が答える一斉授業何でもQ&A      
               齋藤佳太  16:00~16:45  FG太田充紀





教師力BRUSH-UPセミナーADVANCE       2014.07.13

「協同学習を知る1日」

協同学習で学びを深める(講座)      堀裕嗣        9:30~10:30
                                          FG 藤原友和

授業25分 授業者による解説5分のセット

協同学習を取り入れた中学国語科の授業      山下幸     10:40~11:10

協同学習を取り入れた理科の授業            髙橋裕章   11:20~12:00

協同学習を取り入れた国語科の授業          藤原友和    13:00~13:30

協同学習を取り入れた社会科の授業     山口淳一   13:40~14:10

協同学習を取り入れた算数科の授業          大野睦仁     14:10~14:40


協同学習を取り入れた中学国語科の授業      堀裕嗣     14:50~15:20

今授業づくりに必要なことは     髙橋裕章   15:30~16:30
                                          指定討論者:堀裕嗣  山下幸
                       山口淳一 大野睦仁
                     FG 鍛冶紘史 
1日参加 3000円
2日参加 5000円

会場は 札幌市産業振興センター 12日はセミナールーム3
                13日はセミナールーム9  です。

お申し込みは「こくちーず」からお願いします!
http://kokucheese.com/event/index/185252/