2016年5月1日日曜日

「第80回教師力ブラッシュアップセミナー in 札幌」を振り返って



例年では、学級開きに重点を置いて行っていましたが、今回は「1年間を見通す」そのためにどのようなスタートを切るかということを皆さんと共に考えていきました。

 ①楽しい学級を作る!学級開き&授業開きネタ 6連発!
学級開きのネタを、苫小牧市立美園小学校の斎藤先生、伊達市立伊達小学校の小林先生、美瑛町立美瑛小学校の太田先生。授業開きのネタを札幌市立美園小学校の増澤先生、音更町立下音更小学校の西村先生、札幌市立新川中央小学校の加賀から10分ずつの講座でした。
学年別に紹介されていて、新しい学級で、「安心感」や「期待感」をどうもたせるかの具体的な実践が紹介されました。

  ②1年間を見通した「気になる子」「苦しんでいる子」の育て方



  「ハッピー教育入門」「ハッピー先生のとっておき授業レシピ」等の著書でお馴染みの金大竜先生を講師に迎えました。気になる子や苦しんでいる子のとらえ方、接し方を自分の体で体感することができました。
  その後のQ&Aでは、「子どもと教師の立場の線引きは?」「いじめ根絶の方策は?」「表現力をつける工夫H?」などの質問が出ました。太田先生のコーディネートのもと、音読の仕方や歌の指導の仕方など表現力をつける工夫を参加者と楽しみながら取り組むことができました。
 
 ③1年間を見通した「結びつき」の強いクラスのつくり方
 
 初単著「結びつきの強いクラスのつくりかた」が2月に刊行された札幌市立三里塚小学校の大野睦仁先生を講師に迎えました。
  ハッピーレター、トス対話、サークルトークなどクラスの結びつきを強くする実践を数多くご紹介いただきました。結びつくことから多様性に気付くことの大切さをご提案いただきました。
  その後のQ&Aでは、「関わることが苦手な子へのアプローチの仕方は?」「ゴールイメージのもたせ方は?」「ハッピーレターなどの実践の取り組み方は?」など、たくさんの質問が出されました。斎藤先生のコーディネートのもと、和気藹々とした時間を過ごすことができました。


 ④「これだけは4月に押さえたい!学級のルール5」
札幌市立石山南小学校の山口先生を講師に迎えました。
ルールには、どんな学級にしたいかという教師の願いが反映された大きいルールと大きなルールを進めていく上での細かいきまりの小さいルールがあることを提案されました。システムの下支えになる大きいルールを5つ紹介していただきました。

 ⑤ 「これだけは4月に押さえたい!授業のルール5」
札幌市立藻岩小学校の髙橋先生を講師に迎えました。
最初の三日間で縦糸を張り、ルールを抑える。そのルールの優先順位を訓練・指導・環境の3種から考えていけばよいことを提案いただけました。
 
 



 1年間を見通して、4月の学級に必要なことを学んだり考えたりすることができ、充実した時間を過ごすことができました。この学びを4月からの学級に生かしていきたいです。ご参加ありがとうございました。
(加賀 大介)