2017年1月4日水曜日

健康な笑顔で

 教員になって18年たちます。初任校にいた頃を思い出してみると、よくどなったり怒ったりしていたなあと思います。自分の思う通りに子どもが動かなかったり、言うことを聞かなかったりすると、どうにもならずに大きな声を出していたように思います。だんだん大声を出さなくなってきたのは、経験を積み重ねてきたことが少しは役に立ってきたのかな、とも思っています。子どもに通じるように話すことだったり、うまくいかないことを許せる余裕だったり、あとどのくらいしたら出来るようになるかわかっていたり……怒鳴らなくてもよくなってきた、というのが自分としても安心できることです。

 ところがここ最近、大きな声を思わず出してしまうことが何度かありました。「あれっ、怒るようなことでもないのにな……」と思うようなことで怒鳴ってしまい、自分でもわけがわかりませんでした。そんな時には落ち込んで、1日がっかりして過ごしてしまいます。何度かあった後で振り返ってみると、どうも体調の悪い時、疲れている時にそういうことが起こりやすいような気がします。自分も40歳を過ぎて、すっかりおじさんになってきました。徐々に体が変化してきたことを感じています。疲れやすかったり、イライラしやすかったり……そうした変化に自分自身が戸惑うこともあります。教員として技量を上げるために学ぶだけではなく、体調を管理していくことも大切なんだと感じるようになりました。

 教員の仕事はやろうと思えばきりなくあります。部活動問題がクローズアップされたこともあり、教員の過重労働が話題になることも増えてきました。今も全国に過労死ラインを超えて仕事をしている方もたくさんいるのではないかと思います。自分も30代の時は学芸会前に16時間労働を3週間続けるなんてこともありました。今はそんなことはとてもできません。おだやかに子どもたちに接するために、効率的に校務をしながら子どもと向かい合う時間をきちんと取っていくことができればいいなあと思っています。冬休みにゆっくり体を休めて、残り40日あまりの3学期を、まず担任が健康な笑顔で迎えたいと思っています。
(増澤友志)

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