2017年9月18日月曜日

技能教科だから、子どもの内面を大切にする

今更な事ですが、小学校で担任をしていると、国語・算数・理科・社会…音楽・体育、全教科を教えることがほとんどです。全教科バランス良く指導できれば、素敵だなあと思います。

 大学生の時に受講した「小学校音楽」の授業で、リコーダーを演奏した時のことです。私は1番前の席に座っていました。隣は男の友達。一緒に曲を演奏するのですが、私は大して指使いも分からないしリズムもよく分からないから、変な音がピーピーと鳴ってしまいます。それを聞いた友達が笑って一言。「女子でこんなにリコーダー吹けない人、俺初めて見たわ」と。「女子だからリコーダーが上手」という考えはどうかと思うのですが、そう言われる位、私は楽譜を読むのが苦手だし、ピアノもあまり弾けません。だから音楽の授業に対して、苦手意識がありますし、憧れもあります。
 
 そんな私に、ある方が「音楽の学習会があるから、来てみませんか?」と誘ってくださいました。これは行ってみたいと思い、当麻まで行き、参加してきました。「楽しく学びのある音楽の授業づくり」というテーマでした。主催は「まなぼう屋なよろ」さんで、講師の先生は、授業づくりに関わる理論から実践方法までをお話してくださいました。

 「技能教科だけど、子どもの内面(思いや意図)を大切にする」ということを、模擬授業で何度も見せていただきました。音楽の授業というと、「上手に歌うには…」「鍵盤を上手に弾くためには…」ということに目が向きがちだったなあと振り返りました。それなのに「鑑賞!!」の授業では「この曲を聴いて、どんな気持ちになった?」と子どもたちに問いかけてしまう。きっと私が今まで行ってきた音楽の授業は、ぶつぶつと切れている授業だったのだと思います。「鑑賞」と「表現」をつなげるように授業をしていきたいと、授業の枠を見直す機会になりました。

 また、学習会では全員で歌う時間が何度かありました。社会人になってから、何十人で合唱する機会なんて久しぶりでした。「シ♭からドまで」「ふじ山の1番盛り上がる歌詞だけ」「赤とんぼ」を皆で歌いました。皆の声が揃うと、ブワッッッと鳥肌が立つあの感覚を久々に体験しました。あれはどの人にも起こる現象なのでしょうか。皆で歌うって楽しいなあと素直に思いました。これは1人では感じられないことだと思います。だからもっと学校や学級で歌う機会を増やしたいなあと考えました。音楽の授業でももっと歌唱の時間をとろうと思います。楽しい音楽を目指していきます。

 私には全教科をスペシャルに教えることはできません。だから少しずつ、どの教科のことも知っていきたいと思います。今回の学習会は、「まなぼう屋なよろ」さんとの出会いがきっかけでした。連休初日でもたくさんの人が集まり、皆さん楽しそうに学んでいる会でした。勤務している地域の近くに、このような温かい場所があって、素敵だなあと思います。出会いに感謝です。当麻の道の駅で食べた「すいかソフト」も素敵なお味でした。
(辻村 佳子)

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