2018年1月12日金曜日

4月につなげる3学期


 北海道ではあと少しで冬休みが終わり、3学期に突入します。「あぁ、また忙しい毎日が始まるな……。」と感じている方が多いのではないでしょうか。

 誰もが順風満帆な3学期を願うものですが、現実には、3学期も当然いくつかのトラブルが起こります。ただし、トラブルが起こっても、ここまで子どもと共に過ごしてきた9か月の歴史がありますから、いきなり指導を変えるような時期ではないと私は思います。基本的には今まで積み重ねてきたことを継続しながら、次の学年へつないでいくというのが3学期の主となることでしょう。

 さて、この3学期に起こるトラブル。これらを一度「防止可能であった」と捉えてみようというのが、今回の私の主張です。例えば3学期になっても提出物の提出状況がよくないような場合、1学期の提出物回収の際、うやむやになってしまったことはないかと振り返ってみるのです。他にも中学校の場合、4月からいくつかのしかけを用意しておかないと、男女間に溝ができてしまったり、仲良しグループ間の溝が致命的なものになってしまったりというのもよくあることです。

 上にあげたようなものは3学期から手立てを打っても、なかなか改善は難しいものでしょう。では、どの時期にどんな手を打てばよかったのか、とこれまでの9か月に何か原因がなかったかと振り返るようにしてみるのです。このことを3学期に続けることができれば、4月からの新学期の授業や学級経営の構想が自然と浮かび上がってきます。当然「予防不可能な」トラブルも存在するわけですが、一度「予防可能だった」と仮定することで、自分自身のこれまでの指導を振り返る契機にしようということです。

 子どもにとっても、次の学年へつなげていく大事な3学期。私自身も、新年度へつなげていく実りある3学期でできるといいなと思っています。(髙橋 和寛)

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