2018年2月10日土曜日

次年度への接続を考える

6年生を担任していて、この時期に「卒業」とともによく話題に上るのが「中学校」のことです。
「新しい教科(英語)が楽しみ!」
「隣の学校と一緒になるのが心配…」
「何クラスになるんだろう?」
子どもたちは期待と不安の混じった表情で中学校のことを語ります。
まあ、中学校へ進級してしまえば、あっという間に中学校生活になじみ、
「先生、〇〇部に入りました!」
「テスト勉強が大変です…」
などと話に来てくれます。
担任している子供たちには、そんな過去の例を伝えながら、「きっとうまくやれるよ」というような話をすることにしています。

そんな中、今年は一つ付け加えて話していることがあります。
学習の見通しについてです。
今年、2クラスある学年で両方のクラスの社会科を担当しています。
(隣のクラスの担任が理科担当です。)

中1の社会科は「地理的分野」と「歴史的分野」を交互に学びます。
学習のねらいも変わりますし、覚える語句の量も増えますが、小学校の学習内容を覚えておくことが役に立つのは言うまでもありません。
特に、四月から始まる「地理的分野」の「世界のさまざまな地域」の学習は5年生の内容も多く含むので、正直、忘れていることも多いはずです。
そこで、今年は、
「中1の社会科では、緯度や経度、大陸や海洋名みたいな学習からスタートするんだよ。ところで、覚えている?」
という具合に今後の展開に見通しを持たせながら、意図的に復習をしています。

先日、日本の周辺の国の名前を書かせるプリントをやらせたときは、
「先生、真っ白です…。」
などと言いながら、一生懸命、地図帳で国名を探してプリントに書き込む子供たちの姿が見られました。
こういう繰り返しをすることで、小学校の社会科で学習した知識が頭の引き出しの上の方に整理されれば、中学校で学習したときに「さっと取り出せる」ようになるのではと考えています。

(山本和彦)

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